ポリエチレンタンク協議会とは
ご挨拶
ポリエチレン製竪型耐食貯槽(以下、ポリエチレンタンク)は、昭和40年頃より回転成形により製造され、以来様々な業界(工業、化学、食品等)における耐食貯槽として、広く普及しております。
ポリエチレン樹脂の優秀な耐薬品性及び耐久性、並びに量産成形による経済性が評価され併せて専用の付属品や配管部品の開発もあいまって、多くのお客様の信頼を築いて参りました。
このポリエチレンタンクを製造する成形メーカー及び原料メーカーは、平成9年8月に「ポリエチレンタンク協議会」を設立致しました。
その技術委員会は、各社異なっていました規格及び品質基準の統一を図り、この度、業界規格を制定する運びとなりました。
平成7年1月に勃発しました阪神淡路大震災、更に、平成23年3月に発生しました東日本大震災においても多くの建物が倒壊・破壊されたなかポリエチレンタンクが基礎に固定された状態で残っている姿を目の当たりにし、ポリエチレンタンクの地震に対する強さを改めて認識致しました。
又、昨今大きな話題となっておりますエコ(環境)問題に関しても、この貯槽の原料はポリエチレン樹脂であるため、リサイクル及び焼却処理も問題なく可能であり、「地球に優しい耐食貯槽」として好評を頂いております。
ポリエチレンタンク協議会は、今後も関係官庁、プラントメーカー、ユーザーの皆様ご指導のもとに、業界の力を合わせてますます品質の向上と普及に努力いたす所存でございますので、何卒ご愛用くださいますようお願い申し上げます。
平成29年4月吉日
- ダイライト株式会社
- スイコ-株式会社
- 株式会社プライムポリマ-
沿革
平成09年 08月 | 回転成形ポリエチレンタンクの普及と業界の発展を目的に 成形メーカー:スイコー(株)、ダイライト(株)、 三菱化学エンジニアリング(株)(当時) 原料メーカー:三井化学(株)の4社にて設立。 これより、仕様規格の統一を進め規格書の発行さらに公的規格(JIS等)の取得を目標に業界規格の制定に月1回各社の技術者により技術委員会を開催。 |
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平成10年 | FRPタンクのJIS規格を参考に、FRPメーカーへの訪問、 構造計算について大学への援助を頂く。 同時に各社の成形材料による、耐候・物性試験を実施する。 三菱化学エンジニアリング(株)から菱化イーテック(株)となる。 |
平成11年 | 業界規格第一次案を完成(補強枠なし仕様) |
平成12年 | 補強枠付きタンクの業界規格の検討に入り、コンサルタントに依頼 ほぼ最終案できる。 |
平成13年 | 技術委員会にて検討継続、最終案完成。 「ポリエチレン製竪型耐食貯槽規格」として正本発行する。(H13.3制定) 業界規格の完成をユーザーへ各社にてPR開始。 |
平成14年 | 日本下水道事業団へ薬品タンクにポリエチレンタンクを規格折り込みして頂くために働きかけを開始する。 各社より実績表・図面等資料を提出し、見積を行う。 平成16年より 1)次亜塩素酸ソーダ貯槽 2)無機凝集剤貯槽 の2機種に採用決定頂く。 |
平成16年 | 日本下水道事業団にポリエチレンタンクの検査基準を提出 事業団内に配布周知していただくよう活動する。 菱化イーテック(株)から回転成形事業の営業権をダイライト(株)が譲受する。 よって協議会構成企業はスイコー(株)、ダイライト(株)、 三井化学(株)の3社となる。 |
平成17年 | 三井化学(株)が出光興産(株)と提携しポリエチレン原料メーカーとしてプライムポリマー(株)を設立しその事業を引き継いだため プライムポリマー(株)を会員企業とし、スイコー(株)、ダイライト(株) プライムポリマー(株)の3社となる。 日本下水道施設業協会への検査基準配布。 先に制定した規格書の見直しを実施、改訂版の発行が必要と判断し、 再度技術委員会を招集検討に入る。 |
平成18年 | 「ポリエチレン製竪型耐食貯槽規格」の改訂版発行。 当初の目標とした公的規格(JIS)取得に向けて技術委員会にて 検討開始。 日本下水道事業団より耐震1.5Gの要望受ける。 |
平成19年 | 下水道事業団殿の耐震1.5G対応。(平成19年度版 標準仕様書に掲載) |
平成20年 | 平成26年 |
この間大きな景気変動や東日本大震災などの影響により 技術委員会の開催も少なかったが目標に向け継続検討 |
平成27年 | 環境および要求事項の変化に伴い、規格書改訂版発行。 |
平成29年 4月 | 協議会ホームページ完成 |